左利き用の話 [ハサミの話]
こんにちは!
なかなかいいお天気が続きますね。
春が待ち遠しいです☆
今日は左利きシザー(セニング)についてお話しようと思います。
同じアイテムを上から左用、右用、左用、右用で並べてみました。
以前も、右利き用と左利き用は鋏体の形から違うので、兼用は存在しない。といったことは記事にしたことがあると思うのですが、
なかなか「両用ですよ♪」と言って売る人がいなくなりませんねえ。。
(同様に、「ブラント用とドライ用として使えるので1本ですみますよ♪」 と言う人もいなくなりません。。。。
ケースによってはどちらでもいいのかもしれませんが、「両用」というなら、不親切以外何物でもないと思います!)
よく誤解されるのに、<メガネタイプが両用できる> といったことがあります。
これは二つの刃の形状が違う場合、または刃付けが違う場合に「裏返して両用」できるという意味です。
上が右用、下が左用(NSH14M)
クシ刃の向きをそろえると、上にくる刃と下に来る刃が変わります。
上を棒刃にするとクシ刃が逆になります。
「挟んで切る」ならどっちでも一緒じゃないの?
と思われそうですが、どっこい、理美容シザーはちょっと特殊な開閉をします。
ハサミには「動刃(どうば)」と「静刃(せいば)」といって、動かす刃と動かさない刃があります。
このイラストは右利き用シザーで、薬指を入れる静刃は動かしませんが、親指入れる動刃が上下するのがわかりますか?
理美容シザーは基本的に 薬指は動かさないんですよ。
(*理容では「直ハサミ」といって、逆パターンのカット方法が存在します。)
薬指を固定して、親指を押す感じで閉じているので、自然と合わせが強くなります。
これが利き手と逆用を使うと、親指を押すと先が開きやすくなり、切れ味が低下して折れ込みやすくなります。
これを避けるために、手は自然と親指を手前に引き戻しているのです。
左利きの方は長年右利きのものを使っていることがあるので、右利き用を上手に使っていらっしゃる方もいます。
ですが、実際にきちんと左用を使ってもらって、「直してよかった」と言っていただくことがあるので、 直せるなら直した方がいいと思っています。
また、最近のカットの傾向で、このように↓カットする場合がよくあります。
もともとはこっちです。↓
こういう場合もまた、動刃と静刃の動きに違いがでて、切れ味が変わります。
ですが、上の用な使い方をするときは刃先を主に使っていることが多いので、また勧める鋏やオプションが変わるかも。。。
今日は左のカットシザーが出払っていたので写真を撮れていませんが、今度画像を用意しますね。
サロン内に左利きの方がいらっしゃらないと、なかなか両方を見比べる機会はないですよね。
今日は長くなってしまったくせに、わかりやすく記事が書けませんでした。。。
・・・うまい説明を思いついたらまたチャレンジしますっ
それでは今日はこの辺で。