刃先の太さ [ハサミの話]
こんにちは
紹介したいオプション事例の写真がたくさんたまっているのですが、目先の用事に追われて聞き取り取材ができておらず、今回はハサミについてのお話です!
カットシザーを選ぶ際に、全長や刃渡りの長さ、ハンドルの形状なんかは当然確認する項目になりますよね。
そこで、意外と見落とすことがあるのが「刃先の太さ」です。
今回はドライ用シザーを使ってご紹介します。
ドライ用としてうちが提案しているのが下記のシザーです。
画像 向かって左:GHS280シリーズ
画像 向かって右:XRD(リアルドライ)シリーズ
どちらも「笹刃」という、刃線が大きくラウンドした「ドライ用シザー」です。
刃の上で髪の毛を滑らせながらカットするので、髪の毛が逃げやすい形状になっています。
よくみると、XRDよりGHS280シリーズの方がよりラウンドした刃線をしています。
このR(アール:カーブ)をつけることで髪の毛を逃がすので、強い曲線を描くGHS280の方がより髪を逃がすのかというと、
そういうわけではありません。
というのもXRDシリーズは特殊な刃付けを施しており、R(アール)が強くなくてもいいようになっているのです。
というわけでカーブの強さだけでは滑る度合が図れませんので、十分に試し切りをしたほうがいいですよね。
さて、ここで宣伝です
以上のことから、ドライ用といわれる「笹刃」タイプのシザーは、Rを強めにするために、刃の幅が太くなるものです。
そうすると、シザーを取回す際にこの「太さ」が邪魔に感じる場合もあるかもしれません。
その点、リアルドライは、、細いんです!!!!
刃付け自体が特殊なので、「逃がす」という目的を刃の形状(カーブ)だけに頼っていないということなんです。
ドライ用シザーでこの細さはまずないですよ!
刃先はそれなりに切れるので、ちょっと飛び出た毛を切るのに、ハサミを持ちかえる必要がありません。
耳まわりといった細かい部分でも使えるドライ用シザーって、ありそうで、、ないんですよね~
うちのGHS280シリーズは、XRDと比べて太目ですが、それでも一般的な他社さんの笹刃と比べると細目の部類に入るかと思います。
刃先を主に使う、といった方も少なくないので、ぜひ刃先の太さも注意してみてくださいね。
刃先の太さというと、研磨をしていくと削るので細くなります。
ドライ用は研磨の間隔も大きく開くのでそうでもないのですが、メインで使うようなカットシザーは、気が付くと「つまようじ」レベルになっているものがあります。
そうすると刃先に力が入らないので、折れ込みやすくなりますよね。
セニングでいうと、棒刃部分がそうなりがちですが、セニングと違ってカット用シザーであれば、少し先を詰めることで対応することもあります。
詳しくは担当と相談していただければと思います。
こちらは画像向かって左から
GHS→GHSY→GHS925 です。
こういう通常のカットシザーの場合は、全長によって刃先の細さも変わってきたりします。
これらはドライカット用と比べて、刃の太さがあまり気にならない(使い方の)ことが多いので、今回はドライ用に絞ってみました。
参考になれば幸いです!
それでは今日はこの辺で。